伸びる会社はなぜチームビルディングを大切にするのか
フリマアプリ「mercari」を展開するメリカリ。
2017年4月~2018年3月における国内流通総額(GMV)は、前年同期比58.3%増の3202億円となり着実に成長を遂げています。
メルカリのビジネスモデルが優れているのもあるのですが、チームビルディングにかなり力を入れていることを知ることができました。
メルカリの小泉さんと組織の課題について話したら恐ろしい程勉強になった話
以下要約です。
・組織の無関心化を防ぐために、顔と名前が一致するよう見える化を徹底した
・5人いたら部活認定し、月に1万円を支給。小さい部活がどんどんできていった。
・経営陣から発信施策。「社長、またですか」と言われるくらいまで言い続けた。
・かいつまんだ伝聞情報で会社やサービスを批判するコメンテータータイプが出てきたら、コメントしている暇があったら行動!とメッセージを何度も発信
・数字を達成しただけでは給料は上がらない、評価しない。バリューを重視する。
(メルカリの3つバリュー。
Go Bold:大胆にやろう。
All for One:全ては成功のために。
Be Professional:プロフェッショナルであれ。)
・経営陣やマネジメント同士の横のチームビルディングは創業以来ずっと毎週の定例、3ヶ月に1回の合宿はマスト
以上のことをメルカリでは取り組んできたといいます。
組織が大きくなる前にきちんと準備していた、3ヶ月に1回の合宿がマストになっている、には驚きました。
やはり伸びる企業はチーム・組織を大切にしていることがよくわかります。
企業は 3つの壁 につまづくといいます。
スタートアップや起業時は集客の壁でつまづきます。
どんな素晴らしいビジネスモデル、ビジネスプランでも集客できなければ終わりです。
次に困るのが資金繰りの壁です。ビジネスは特に法人が相手だと経費は先払いで売上は後払いで入ってくるようになります。
「業績がいいのにお金(キャッシュ)がない」
という現象が起きるのです。
次に起きるのが人材の壁です。
・採用できない
・採用してもすぐに辞めていく
・幹部(リーダー)が育たない
・組織に一体感がない
メルカリはそのことをよく理解したうえで経営していたことを知ることができました。
急成長する会社の悩みはどこも人材に悩むといいます。
人材の壁の悩みはチームビルディングによって解決することができます。ただし、チームビルディングに取り組んだからといって人材の悩みがすぐには解決できません。
チームビルディングにおいては、同じ手法をやり続けていても解決するものではありません。
時代は変化し、顧客は変化し、会社にいる社員も変化するからです。
変化するところ、しないところ(本質)を見極める必要があります。
本質は
『なぜ』という問いにシンプルで深い答えができるかにかかっています。
また人材については問題解決を急ぐと失敗します。
なぜ解決を急ぐと失敗してしまうのか、については次回。