夢の力を信じよう
幸せな家庭を持ちたい
私には夢がありました。
それは
『幸せな家庭を持つ』という小さな夢です。
私の幼少期、両親はケンカばかりしていました。
とても悲しく、辛い経験です。
母からは
『あんたなんか生まれてこないほうがよかった』
とも言われました。
友達の家に遊びにくと、友達はお父さんとお母さんと仲良く話しています。
親戚の家もそうでした。とても仲がいい家族で憧れでした。
心から支えてくれた親戚のおばさん
高校の時、バイクで親戚の家によく行きました。おばさんはいつも私を暖かく迎えてくれました。
暖かく迎えてくれて、ご飯を食べさせてくれて、私の家族の愚痴を聞いてくれました。否定もせず、いつも私を受け入れてくれ、励ましてくれました。
先日、そのおばさんが肝臓ガンでステージ4であることを知りました。ホスピスに入院していました。余命は2ヶ月はない、年は越せないかも、とのことでした。
本当は会って話したかったのですが、母からおばさんは面会は子供たちだけで十分、他の面会はすべて断っている、と聞いていたので、電話しました。
おばさんは思いの外、明るい声で、
「電話ありがとう〜。私はいま、とても穏やかで、子供たちといっぱい話ができて幸せよ。」
と言っていました。
働き者でいつも家族のことを考えていたおばさん。子供達からもちろん慕われています。
私は電話で言いました。
「おばさん。ありがとう。おばさんのお陰で、いま俺はここにいるんだよ。おばさんがいつも俺を励ましてくれたから。支えてくれたから。おばさんの家庭は俺の憧れだった。本当にありがとう。
俺も結婚してとても幸せだ。おばさんのお陰だよ。」
私はこのことを言いながら、涙を止めることができませんでした。おばさんが死ぬ前に絶対にこのことだけは伝えなくてはいけない、感謝の気持ちを伝えたい、そう思っていました。
伝えられた安堵感と感謝の気持ち、そしてそのおばさんの命が絶えようとしている事実に、いろいろな想いが混ざり合って涙を止めることができませんでした。
おばさんも電話口で涙ながらに言ってくれました。
「そう言ってくれてありがとう。あなたは幸せな家庭を築くことが夢だったもんね。いま、あなたは素敵な奥さんを迎えて、子供達3人に囲まれて本当にいい家庭をつくったね。
どうか奥さんを大切にしてあげてね。あの娘は働きもので頑張り屋さんだから。頼むね。」
私たち家族はお世話になったおばさんのところに何度も会いに行きました。どうしてもおばさんには嫁を紹介したかったし、子供達も見て欲しかったから。
おばさんは私の嫁を自分の娘のように可愛がってくれました。私の嫁もおばさんのファンです。私の子供たちもおばさんのことが大好きです。
おばさんはとても仕事ができる人でいろいろな人から慕われていました。いつも人の幸せを考え、行動しているような方でした。
おばさんの生き方は私の憧れであり、私もそのように生きたい、そう思うようになりました。
幸せな家庭を築く、という一つの夢をおばさんのお陰で叶えることができました。
いい会社をつくりたい。いい社会をつくりたい。
私は次の夢に向かいます。
これから起業します。
次の夢は、
です。いい会社とは、働いている人が喜びを感じている会社です。社員もお客さんも、喜びを感じている会社です。働くことを楽しめる会社です。
そしてその影響を社会に広め、いい社会にしていくことです。
いま、私が持っている技術といえば、ITの知識とチームを作る技術です。
その知識と技術を活かして「いい会社」をつくりたい。
そのためにまだまだ勉強したい。
私の夢を
「そんなことできっこない」
「みんなそう思っているけど簡単じゃない」
と笑う人はいると思います。
結婚する時、周りの人に言われました。
「結婚は人生の墓場だよ。」
「幸せな家庭なんて無理だよ。」
「長年付き合えばだれでも嫌になるよ。」
正直、不安はありました。ケンカばかりの両親を見てきたので同じことを再現してしまうかもしれない、という不安。
でも私は大丈夫なのではないか、という漠然とした自信もありました。
おばさんの家庭を知っていること。また妻の両親は本当に素晴らしい方で私を暖かく迎えてくれたこと。
その真似をすればいいじゃないか、と。
いまの私はどうか。
早く結婚してよかった。
嫁とは月日が流れるほどお互いが理解できるようになり、さらに仲良くなった。
子供たちともよく話せている。
私の夢を否定した人たちは私から離れていきました。話が合わなくなって離れていきました。
人の夢を壊す人、通称ドリームキラーと呼ばれる人たちがいます。その人たちの言っていることを真に受けてはいけない。
家庭を持って、いま思い返してみたらドリームキラーの言葉を真に受けてはいけないことを思い出しました。
夢は情熱です。
夢があるから情熱が出てきます。
夢の力を信じましょう。
情熱の力を信じましょう。
自分を信じましょう。
行動しましょう。
バカにされても進みましょう。
失敗したら考えて、また行動しましょう。
常に考える。
他人と差別化する。
いいと思ったことは恐れずに行動に移す。
ダメなら元に戻す。
未来工業の創業者の山田昭男氏が
『日本一社員がしあわせな会社のへんな”きまり”」
の著書の中で、最後に忘れて欲しくないこと、として書き残している言葉です。
山田昭男氏の言葉に”夢と情熱”を足して進んでいきます。